第1作のリチャード・ドナー監督作品は、滅亡するクリプトン星からひとり逃がされた赤ん坊が地球で老夫婦に拾われ、クラーク・ケントとして育てられていく前半部が秀逸で、後半は悪の天才レックス・ルーサーと闘うスーパーマンという構成になっている。第2作は、クリプトン星を追放された三悪人が地球でスーパーマンと宿命の対決を迎える。監督のリチャード・レスターは第3作の演出も担当。第1作は劇場版より8分長いディレクターズ・カットで、映像特典もBOXのみの多数あるので要チェック。(的田也寸志)
第1作となる本作は、地球へ到着した赤ん坊が地球人クラーク・ケントとして成長しつつ、その力を自覚してスーパーマンとなっていく少年時代が実に丁寧に描かれ、大都会メトロポリスへ出てからの展開にも説得力を感じさせる。また、スーパーマンの実の父をマーロン・ブランド、原作においても宿敵中の宿敵・悪の救世主レックス・ルーサーをジーン・ハックマンが演じており、アメリカでは子供文化とされるマンガを原作としながらも大作としての貫禄を失わない。(田中 元)